オッフェンバックのオペラ「ホフマン物語」公演

2008年11月25日、ROHにて。
終演後、大歓声に応えるRolando Villazón。
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Les Contes d'Hoffmann
Opera in three acts with prologue and epilogue
Music: Jacques Offenbach
Libretto: Jules Barbier and Michel Carré after E.T.A. Hoffmann

Conductor: Antonio Pappano
Original production: John Schlesinger
Revival Director Christopher Cowell
Set designs William Dudley

The Royal Opera Chorus
The Orchestra of the Royal Opera House

CAST
The Muse of Poetry/ Nicklausse: Kristine Jepson
Councillor Undorf/ Coppelius/ Dappertutto/ Miracle: Gidon Saks
Andres/ Cochenille/ Pittichinaccio/ Frantz: Graham Clark
Luther: Lynton Black
Hermann: Changhan Lim
Nathanael: Ji-Min Park
Hoffmann: Rolando Villazón
Spalanzani: Robin Leggate
Olympia: Ekaterina Lekhina
Giulietta: Christine Rice
Schlemil: Kostas Smoriginas
Antonia: Katie Van Kooten
Crespel: Matthew Rose
Spirit of Antonia's mother: Gaynor Keeble
Stella: Olga Sabadoch

私がこのプロダクションを見たのは2004年1月で、その後の公演をスキップしたので約5年ぶりに再見したことになります。5年前もホフマンはビリャソンでした。そのときは奇しくもこの日曜に60歳で心臓発作を起こして亡くなったリチャード・ヒコックスの指揮でした。遅ればせながらご冥福をお祈りしたいと思います。今日の舞台はROHによって亡きヒコックスに捧げられました。因縁と言いますか、実は5年前もこの舞台を演出したシュレージンジャーがその少し前に亡くなっており、公演は彼への追悼となりました。
5年前と同じく今日もオペラはとても楽しめました。改めてこのオッフェンバックのオペラは音楽もストーリーもよく書けているなぁと思った次第です。ヴェニスの運河でゴンドラが行き交う舞台装置など演出もよくできているし。

パッパーノの指揮は旋律がよく鳴って歌手との息もぴったりでよい出来だったと思います。第1幕と第2幕は特に必要もないのにあらかじめ指揮台の下で待機していて、拍手をさせずにいきなり音楽を開始したのは恐らくヒコックス追悼の思いからでしょう。第3幕はいつも通りオケを立たせて拍手に応えていましたが。

歌手ですが、ビリャソンは全く好調で気持ちがいい歌唱です。演技も上手かった。カーテンコールでは大歓声を貰って例のごとく大喜びしてジャンプしながら幕の中へ駆け込んでパッパーノに抱きついていました(私は右サイドの席だったので幕の合わせ目から中がよく見えたのです)。他の男性歌手は凸凹はありましたがまあ水準を保つ出来だったでしょう。新人デビューのChanghan Limは特に印象的ではないものの無難、同じ韓国人先輩Ji-Min Parkはビリャソンとの二重唱を含めて結構歌う量が多い役でしたが堂々と持ち前の美声を発揮していました。ちょっと優等生的でキャラクターがない印象ではありましたが、これはもう少し重要な役を歌わせて貰わないと発揮できないのかもしれません。
下の写真は左からChanghan Lim、ステラ役のOlga Sabadoch、Ji-Min Park、一杯飲み屋の親父Lynton Black。
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女性歌手は全般に水準が高く、エカテリーナ・レキーナはオランピアの超高音がよく出ていたし、久し振りに聴くケイティ・ヴァン・クーテンはすばらしい美声でした。ニクラウス役のクリスティン・ジェプソンも安定した歌唱でした。ジュリエッタ役のクリスティン・ライスは悪くはないもののあまり印象的な歌唱ではありませんでしたが。
下の最初の写真は、オランピアを見事に歌ったEkaterina Lekhina。顔が写っていませんが右に立つ男声はスパランザニ役のRobin Leggate。
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次は、ジュリエッタ役のChristine Rice。
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次は、アントニア役のKatie Van Kooten。左側の男声は父親役を演じたMatthew Rose。左端の顔が隠れている女声は母親の精を演じたGaynor Keeble。
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最後の写真は、Rolando Villazónを挟んで右端がKristine Jepson。左端は悪者役を4役演じたGidon Saks。
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by dognorah | 2008-11-28 01:17 | オペラ
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